男女平等と言われている社会ですが、体の作りや心の感じ方には多少の違いがあるのは確かです。その違いを比べた場合の訪問介護は、あくまでも傾向ではあるものの女性の方が望ましいでしょう。
男性は、女性よりも筋肉量が多いです。筋肉と言うのは、強さを現す物としてイメージを持ち合わせています。たくましい姿として映ることもありますが、自宅で介護を受ける上では、圧迫感と緊張感を相手に印象付けてしまう可能性があります。このような、強さと対比される内容に、優しさや柔らかさが挙げられます。
女性は、胎児を育てることができる体のため男性よりも肉体的に柔らかく、優しさを与え易い傾向です。さらに、潜在的に、男性よりも女性の方がコミュニケーション能力が高いとも言われています。女性は赤ちゃんを身近になって育てる事も多くあり、赤ちゃんに早く言葉を覚えてもらうために、言葉を司る脳の機能の発達が男性よりも長けているという一説があるそうです。
訪問介護は言葉を使ったコミュニケーション能力を必要とするため、訪問介護サービスを受ける高齢者との関係を築くのは女性の方が適している傾向が強いといえるのです。また、女性からは母性を感じられ、癒しを与えてくれる存在として映ることもあります。このような理由から、男性と女性を比べた場合、女の方が訪問介護に適しているのです。
ただし、入浴の補助を行わなければならないこともあり、一般的な女性よりは体力を鍛えた方が対応しやすいでしょう。入浴以外にも高齢者の体を支えたり更衣の手伝いをしたり、体力を使う場面は思いの外多いものです。訪問介護の仕事は女性に向いていますが、体力面で辛さを感じにくくするためにも積極的に体力を鍛えましょう。